シニア健康相談

関節痛の基礎知識

骨粗鬆症の予防対策

認知症の予防対策

寝たきり・転倒の予防対策

高齢者の生活の知恵

その他のお役立ち知識

認知症予防10ヵ条

認知症予防10ヵ条

今からできる!疾病予防では、シニア世代の方々の健康に役立つ情報をお届けしております。

認知症予防10ヵ条とは?
 認知症は加齢とともに発症しやすくなりますが、高齢になっても認知症になる人とならない人がいます。最近では様々な研究結果をもとに、認知症予防に有効な生活習慣が明らかにされています。正しい知識と生活改善で認知症を予防しましょう。

  1. 1.塩分と動物性脂肪を控えたバランスの良い食事
    高血圧や動脈硬化は、脳梗塞や脳出血だけでなく、それらの後遺症でもある認知症のリスクも高めます。塩分や動物性脂肪(コレステロール)の摂りすぎは、高血圧や動脈硬化につながります。塩分は1日10gが目安です。また、コレステロールを上げる食品、下げる食品も意識して食生活を改善しましょう。バランスの良い食事はメタボだけでなく認知症予防にもつながります。
  2. 2.適度に運動を行い足腰を丈夫に
    適度な運動は認知症の予防につながります。ウォーキング、自転車、水泳といった運動習慣がある人は、そうでない人と比べて認知症になる割合が約30%~50%も低いのです。また、下肢の機能が低下すると、認知症になる割合が約2倍になるという研究報告もあります。足腰を丈夫に保つ適度な運動を根気よく続けると効果的です。
  3. 3.深酒とタバコはやめて規則正しい生活を
    適度の飲酒は認知予防に良いといあれますが、深酒は逆効果。沢山お酒を飲む人ほど脳萎縮がすすみ、認知症のリスクを高めます。また、タバコを吸う人が認知症になる割合は、そうでない人の約2倍。今からでも禁煙すると、発症リスクは喫煙しない人と同程度に下がります。
  4. 4.生活習慣病(高血圧・肥満など)の予防・早期発見・治療を
    メタボの要素である内臓脂肪型肥満、高血糖、高血圧、脂質異常症は、それぞれ認知症との関連が指摘されています。まずは健診を受けて早期に発見し、医師の指導のもと食事、運動などの生活習慣を改善しましょう。
  5. 5.転倒に気をつけよう。頭の打撲はボケを招く
    東部の打撲が認知症の原因になることもあります。高齢者は視野が狭くなったり運動機能の低下などで転倒しやすいため、住環境の改善も考えましょう。受傷後、数日~数十日たって症状がでることもありますので、頭部の打撲には注意が必要です。
  6. 認知予防10ヵ条
  7. 6.興味と好奇心を持つように
    単調で刺激の少ない生活は認知症を招きます。大切なのは生活の中で興味、好奇心を持ち脳に刺激を与えることです。脳に刺激を与えるには、読書、音楽、囲碁将棋、散歩、旅行、会話…などなんでも良いのです。ボランティアや地域の活動に参加するなど、生活に変化をもたせることも効果的です。
  8. 7.考えをまとめて表現する習慣を
    脳の衰えを防ぐには積極的に脳を使い活性化することが大切です。例えば、日記をつける、手紙を書く、読書して感想を書く、雑誌に投稿する、あるいは短歌・俳句など。「考えをまとめて表現する」ことで脳がより活性化します。
  9. 8.こまやかな気配りをしたよい付き合いを
    「孤立」は認知症の危険因子です。いつでも気軽に話せる人が身近にいると、会話や交流を通して楽しく活動的な生活を送ることができます。そのためにも日頃から周囲の人にこまやかな気配りを心がけ、良い人間関係をつくるようにしましょう。
  10. 9.いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに
    おしゃれに関心がなくなるのは、認知症の症状の一つといわれています。おしゃれをして積極的に出かける習慣を心がけ、引きこもらないようにしましょう。身だしなみに注意するだけでなく、年をとってもおしゃれ心をもちましょう。
  11. 10.くよくよしないで明るい気分で生活を
    「いつもくよくよする」「否定的な考え方が多い」、あるいは「不平・不満」など、マイナスの感情やストレスは認知症の発症リスクを高めます。前向きな考え方をもって明るく健康な心で生活することが大切です。

認知症についてもっと知りたい方は、
会員登録(無料)をして、専門家に相談してみましょう。

>> 新規会員登録

道明道弘先生
お答えします

道明道弘 先生
Michihiro Domyo
  • 医学博士。岡山大学医学部卒業。岡山大学医学部附属病院、国立岡山病院、岡山労災病院循環器内科部長などを経て、1995年開業。国立岡山病院客員院長。労働衛生コンサルタント。日本内科学会認定内科医。

ページの先頭に戻る