シニア健康相談

関節痛の基礎知識

骨粗鬆症の予防対策

認知症の予防対策

寝たきり・転倒の予防対策

高齢者の生活の知恵

その他のお役立ち知識

転倒予防に必要な筋力アップ(1)~ちょっとした運動で筋力アップ~

今からできる!疾病予防

今からできる!疾病予防では、シニア世代の方々の健康に役立つ情報をお届けしております。

転倒予防に何かいい方法はありますか?
今回は、転倒予防の身体面についてお話します。
歩いている様子 現在何らかの疾患をお持ちの方は、その影響で転倒しやすくなっているかもしれません。例えば脳卒中等により筋肉や感覚がマヒしていたり、パーキンソン病などでバランス能力が低下していたり、関節に痛みがあったり・・・。まずはその疾患の治療が大切ですし、疾患特有の症状がありますので、かかりつけの医師や理学療法士等に転倒や運動のリスクについてお尋ねになることを勧めます。
私たちの体には多くの筋がありますが転倒に大きく関与するのが、大腿四頭筋、腸腰筋、中殿筋と言われています。【大腿四頭筋】太ももの前側にある太い筋群で、主に膝関節を伸ばすのに作用します。立ち上がったり、歩いたりする時に大切な筋です。【腸腰筋】股関節を曲げるのに作用します。歩く時、足が床に引っかからないように、下肢全体を持ち上げるのに大事な筋です。【中殿筋】股関節を横に開くのに作用します。歩行時や立ち上がり時の安定性に関与します。
これらの筋を強化する方法としてお勧めしたいのが「踏み台昇降」です。15 ~20cmの台にゆっくり上がったり降りたりするトレーニングです。茨城県の太洋村(現・鉾田市)と筑波大学が共同で行った研究では、このトレーニングに参加した人と参加しなかった人では年間の医療費に大きく差があったと報告しています。ご家庭では、階段の一段を利用するのも一つの方法です。その際、2拍子か4拍子のお気に入りの歌の一番を歌いながら行うと楽しくトレー ニングできます。

転倒予防に必要な筋力についてもっと知りたい方は、
会員登録(無料)をして、専門家に相談してみましょう。

>> 新規会員登録

岩田 清治 校長
お答えします

岩田 清治 校長
Kiyoharu Iwata
  • 朝日リハビリテーション専門学校校長
  • (社)日本理学療法士協会 代議員
  • (社)岡山県理学療法士会 会長

ページの先頭に戻る