リハビリの現場で活躍するドクターの生の声をお届けします!日本全国!リハビリ・医療機関訪問

第1回

筋肉の拘縮の予防と関節の変形の予防が、
維持期の慢性期のリハビリに対する一番の目標!

久保田医院 院長:久保田 毅 氏
どういった疾患の患者様が多いのですか?

私が脳外科出身であることを周りの病院の先生方がご存知なので、脳卒中の患者様の紹介を良く頂きます。
特に往診は、麻痺で動けなくなった患者さんのところに行くことが多いです。

久保田 毅 氏

脳卒中の中でも、脳梗塞が多くなっているそうですね。
脳梗塞の比率が高まっています。昔は脳内出血が3割、脳梗塞が7割といわれていましたが、今は脳梗塞が8割を占めています。塩辛いものを食べていて、栄養も不良で、血圧が高いままタバコを吸っていた時代には圧倒的に脳内出血が多かったのですが、だんだん油ものを食べ、糖尿病が増えたことで脳梗塞が増加しています。特に問題なのは、高齢化ゆえに発生してくる心房細動という不整脈があります。心臓がプルプル震えるのですが、そこから血のカスができ、そして脳の血管に飛ぶのです。大きな血管に詰まるので症状が重く、これが高齢化とともに増えてきています。心原性による脳塞栓が増えているという点が、疫学的には注目されているところです。

脳卒中・脳梗塞

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執筆者の紹介

久保田 毅 氏

久保田 毅 氏

内科 久保田医院 院長

脳神経外科医として大学病院や一般病院の脳神経外科医長、さらに救急外来やリハビリ担当医を経て、平成17年に開業。 これまでの経験を活かし、脳卒中(脳出血、クモ膜下出血、脳梗塞)後遺症、高血圧症、高脂血症、糖尿病等の生活習慣病の治療をすすめ脳卒中の発病予防に力を注いでいる。
経歴
1984年 三重大学医学部卒業
1984年 横浜市立大学医学部病院研修医
1986年 横浜市立大学医学部病院脳神経外科医務吏員
1995~
1998年
横浜市立大学医学部脳神経外科助手
2003年 横浜市立大学医学部脳神経外科助手
2005年 内科 久保田医院 開業