知っておきたい!対処方法~前十字靱帯損傷編~

前十字靱帯損傷のリハビリテーション

「前十字靱帯(膝)」を損傷した場合、治療せずに運動を続けていると、膝の他の組織を傷つけることになるので、早期に治療を受けてください。

前十字靱帯損傷編

(5)術後中のリハビリテーション(術後3~6ヶ月)

術後3~6ヶ月になると、ようやく膝に少し負荷をかけるリハビリテーションができるようになります。

それでも壊死した靭帯は、徐々に強くなっているのは確かです。そのため、それに伴いトレーニングメニューもより高度なものが行われるようになります。
具体的には、最初は、膝関節へ体重をかけることで筋力の積極的な改善を図られます。さらに、股関節や足関節、体幹を含めた関節同士の連動性の獲得のためのトレーニングも行われます。

具体的には、膝の可動範囲を広げるために、両手で膝のお皿(膝蓋骨)を掴み、上下/左右方向に動かすことから始めます。そして、膝を曲げながら身体に方に抱き寄せるようにします。また、寝た状態でふくらはぎの筋肉を意識して動かすこともします。

術後中のリハビリテーション(術後3~6ヶ月)

こうしたトレーニングの際に、怪我をしていない方の足にタオルを置いて、怪我をした方の足の指でタオルを引き寄せるような訓練もします(タオルギャザー)。
その他、天井に向かって一方の膝を伸ばしたままに上げ下げをするなどの運動なども行います。

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「術後中のリハビリテーション(術後7ヶ月以降)」

前十字靱帯損傷編 ― 前十字靱帯損傷のリハビリテーション ―

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執筆者の紹介

中山 寛 氏

中山 寛 氏

兵庫医科大学  整形外科 助教

昭和52年生まれ

医学博士、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本体育協会認定スポーツ医専門はスポーツ整形外科、下肢関節鏡手術(股関節、膝関節、足関節)
前十字靭帯再建術は解剖学的2重束再建を行なっている。