知っておきたい!対処方法~前十字靱帯損傷編~

前十字靱帯損傷のリハビリテーション

「前十字靱帯(膝)」を損傷した場合、治療せずに運動を続けていると、膝の他の組織を傷つけることになるので、早期に治療を受けてください。

前十字靱帯損傷編

(2)術後リハビリテーションのスケジュール

再建術のスケジュール

手術後のリハビリテーションですが、患者さま、それぞれの年齢や体力などによって回復の時期は、実際には前後します。ですから、あくまでおおよそのものですが、前十字靱帯の再建術のスケジュールは次のようになります。

入院は手術の前日にすることが多く、リハビリテーションは手術後2日目から始められますが、最初は基本的に痛みのない範囲で行われます。
通常は理学療法士や作業療法士などリハビリテーションの専門家がいますので、リハビリテーションはそうしたプロの指導の下で進められます。
リハビリテーション室で行われるのは、膝の関節可動域訓練をはじめ、筋力訓練や歩行訓練が中心です。メニューは、手術後の膝や靱帯の回復状態など個人差を確認しながら、スポーツドクターと理学療法士が相談して、それぞれの患者さまにあったものを作成して進められます(それぞれの具体的な内容については後述)。

松葉杖

通常2~4週前後で装具下に歩行ができるようになります。
いわゆる日常生活レベルの歩行が可能となります。ここまで来ると退院も可能です。

その後、術後1ヶ月で自転車エルゴメーターができるようになり、術後3ヶ月以降でには軽いジョギングもできるようになります。その後、ダッシュ、ジャンプなどの練習をしていき、スポーツ復帰時期は段階的に全てをクリアされた場合、約半年で復帰が可能となります。
一般的には8ヶ月ほどかかります。

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前十字靱帯損傷編 ― 前十字靱帯損傷のリハビリテーション ―

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執筆者の紹介

中山 寛 氏

中山 寛 氏

兵庫医科大学  整形外科 助教

昭和52年生まれ

医学博士、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本体育協会認定スポーツ医専門はスポーツ整形外科、下肢関節鏡手術(股関節、膝関節、足関節)
前十字靭帯再建術は解剖学的2重束再建を行なっている。