第5回 ニューロリハビリテーションを推進する
リハビリ現場の様子
原先生の夢
リハビリテーションは、他の分野に比べまだまだ新しい医療分野です。原先生は、その新しい医療分野にやりがいを感じ、リハビリ専門のドクターを目指したそうです。
「実際にリハビリ科の医者になると、正直、こんなに治すための武器が少ない医療分野が世の中にあるのかと愕然としました」(原先生)。
それから26年。高齢者や障害者のQOLを向上させるために、日本ではリハビリ研究が猛烈に進みました。今では、海外にもひけを取らないレベルに達しただけではなく、日本の研究も世界で注目されるようになってきました。
最後に原先生は、「手術でもクスリでも治せないが、リハビリでは治せる。こんな分野がだんだん増えてきました。これまで治せなかった症状、ほったらかしにされた症状など、もっと効率的かつ有効な方法が開発され、少しでも障害をもっている人のQOLをよくすることが夢ですね」と語ってくれました。
(取材・編集:リハビリネット編集部)
原 行弘 氏
<日本医科大学千葉北総病院 リハビリテーション科 部長・教授>
1985年 | 慶應義塾大学医学部卒業 |
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慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室入局 | |
慶應義塾大学医学部付属病院で研修医、専修医修了 | |
1994年 | 慶應義塾大学医学部付属病院リハビリテーション科医長 |
1995年 | ニュージャージー医科歯科大学リハビリテーション医学教室留学 |
1997年 | 国立療養所村山病院医長 |
2000年 | 東京都リハビリテーション病院医長 |
2001年 | 日本医科大学千葉北総病院リハビリテーション科部長・助教授 |
2007年 | 日本医科大学千葉北総病院リハビリテーション科教授 |
日本医科大学千葉北総病院
〒270-1694
千葉県印西市鎌苅1715
tel:0476-99-1111
http://hokuso-h.nms.ac.jp/
<特徴>
日本医科大学千葉北総病院・リハビリ科は、脳の再構築を促すニューロリハビリテーションの推進で全国に知られています。最近では、脳卒中や頭部外傷などによって認知症に近い症状が出る、高次脳機能障害のリハビリにも取り組んでいます。