変形性膝関節炎の治療の上で最も大切なことは、
膝周りの筋肉を付けることです。そのためには積極的に歩くようにしましょう。
歩くことの効用は、
有酸素運動になるため、全身の血行をよくして、血管の老化を防いだり、心肺機能を高めたりするなど、全身への影響も期待できますが、膝の痛みが強い時に歩きますと余計炎症が増えることになるため、余計に膝が痛くなります。
膝の痛みが強い場合は、以下に述べますが、膝への負担がかからないようにして筋力を付ける方法があります。
歩くこと以外では、
水中歩行や
自転車こぎなども膝への負担がかかりにくいトレーニングで、有酸素運動になるため、
変形性膝関節炎の治療にはお勧めです。
いずれにしましても運動は、膝に過度の負担をかけず、また膝を支える筋力などを衰えさせないことが原則になります。
日常生活の中で、正座は避けるようにしてください。しかし、どうしても正座しなければならないような場合は、
正座用補助具などを使用するようにしてください。
また、痛みがひどい場合や水が溜まっている場合は
階段の上り下りは、できるだけ避けてください。どうしてもしなくてはいけない場合は、階段には手すりを付けて、それを利用するようにしてください。
その他、立ち上がる時は何かにつかまる。また、重い荷物はカートなどを利用して運ぶようにしてください。
さらに、サポーターを使用して、膝を支えてあげたり、膝を温めてあげたりすると痛みが和らぎます。杖の使用も有効です。