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第8回 子ども達のためのリハビリテーションを実施

リハビリテーションの現場から
~社会福祉法人 愛徳福祉会 大阪発達総合療育センター
(大阪府大阪市)~

保険医療機関
南大阪小児リハビリテーション病院
センター長 鈴木恒彦 氏
大きくなった子どもの受け入れも考慮


地域医療連携部 医療相談室

「同院の特徴は他にもあります。というのも、開院して既に40年以上経過しているため、当時赤ちゃんだった利用者の方々も成長して大人になられています。障害が良くなる方もいらっしゃれば、残念ながらそうならない方もいらっしゃいます。良くなられた方はいいのですが、そうでない方は年齢を重ねているわけですから、その場合は治療ではなく、介護へと移行する必要があるため、福祉という面にも力を注いでいる点です」と鈴木センター長は言われます。

現実問題として、子どもが成長すれば、当然、親も歳をとるわけで、いつまでも介護を続けていくのは困難であることが多いのは事実です。「そこで、当院では、重症心身障害児として認められる18歳を越えても援助を続けられるようにと、重症心身障害者施設も併設しています。構想してから10年の歳月が必要でしたが、大阪市の補助も受けられるようになり、2007年に肢体不自由児および重症心身障害児・者の支援施設『大阪発達総合療育センター』をオープンすることができました。これからも当法人は、脳性マヒ、重症心身障障害、および、肢体不自由児の生活を支える基盤として、研究し続けてまいります」。

(取材・編集:リハビリネット編集部)

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先生の紹介

鈴木 恒彦 氏

鈴木 恒彦 氏

<保険医療機関 南大阪小児リハビリテーション病院
センター長>

<学歴>

昭和45年3月 東北大学医学部医学科卒業
昭和50年3月 東北大学大学院医学研究科
(病態生理学)卒業

<職歴>

昭和45年4月 聖路加国際病院レジデント
(研修医)
昭和50年4月 宮城県整肢拓桃園医長
(訓練部長)
平成4年8月 ボバース記念病院副院長
(学術担当)
平成8年10月 ボバース記念病院院長
平成10年5月~
平成15年4月
韓国・高麗大学医学部臨床教授(リハビリテーション医学)併任
平成14年7月 大阪府立身体障害者福祉センター所長兼附属病院長
平成19年4月 大阪府立急性期・総合医療センター副院長 兼 障害者医療・リハビリテーションセンター長(大阪府理事)
平成21年9月 NTT東日本東北病院整形外科部長・リハビリテーションセンター長
平成24年5月 大阪発達総合療育センター長

<公職等>

日本脳性麻痺研究会世話人
平成15年4月~ 大阪府肢体不自由者協会理事
昭和58年4月11日~ 日本整形外科学会専門医
昭和63年9月25日~ 日本整形外科学会スポーツ医
平成3年5月11日~ 日本リハビリテーション医学会専門医・指導医
平成9年5月~
平成22年4月
日本リハビリテーション施設・病院協会理事
~平成22年6月 日本リハビリテーション医学会評議員
クリニックの紹介

社会福祉法人 愛徳福祉会 大阪発達総合療育センター
保険医療機関 南大阪小児リハビリテーション病院

〒546-0035
大阪市東住吉区山坂5丁目11番21号
tel:06-6699-8731
http://osaka-drc.jp/

<特徴>
脳性マヒや小児の整形外科疾患を持つ身体に障害のある小児の患者さんに対して総合的で適切な診断と最新で専門的な治療とリハビリテーションを提供している他、発達援助や入所および通所サービスをはじめとする療育も行っています。