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第8回 子ども達のためのリハビリテーションを実施

リハビリテーションの現場から
~社会福祉法人 愛徳福祉会 大阪発達総合療育センター
(大阪府大阪市)~

保険医療機関
南大阪小児リハビリテーション病院
センター長 鈴木恒彦 氏
「ボバースコンセプト」を導入した 日本で最初の施設

院内の様子

もともとは1970年5月に日本で初めて0歳からの小児を対象とする脳性マヒの早期治療を行った「聖母整肢園」が始まりで、その後、規模が大きくなったことから1982(昭和57)年に「南大阪療育園」と名前を変えて脳性マヒ児を含めた小児整形外科病院となり、2006(平成18)年には重症心身障害児施設「フェニックス」を開設されました。そして、2007(平成19)年に3年かけて現在の5階建て(一部3階建て)の建物が完成した際、総称を「大阪発達総合療育センター」とされました。「現在は、『南大阪小児リハビリテーション病院』を核に、医学的治療を中心とした外来でのリハビリテーションや障害児歯科治療を行っています」と鈴木センター長。

建物内には外来診察と入院(120床)の病院施設の他に、治療と保育を同時に受けることができるように、主として肢体不自由児を対象とする、就学前の子ども達が地域や小学校で豊かに楽しく主体的に過ごすことができる児童発達支援センター「ふたば」や、18歳以上を対象としている生活介護・児童発達支援事業「なでしこ」も設けられている。

その他、近隣の大阪市港区にも心身の発達に遅れや障害のある乳児期から就学までの大阪市在住の子どもを対象とし、保育やリハビリテーションを中心とした療育を提供している児童発達支援センター「あさしお園」も設置されています。鈴木センター長は、「最近では、訪問看護ステーションを利用しての訪問リハビリテーション(在宅リハ)も提供していますし、必要に応じての手術やリハビリテーションなどの入園治療も行っています」と説明されます。

さらに「当病院の特徴としては、ご家族も含めて豊かで充実した生活が送れるように医療福祉に取り組んでいますので、面会時間の制限などを設けていない点が挙げられます。これは、重症心身障害児・者の方々を何十年も看てこられたご家族は、私どものような専門家でも持っていないような経験と知識を身に付けられているからで、それを治療に活かしていただけたらと思うからです」とも。

(取材・編集:リハビリネット編集部)

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先生の紹介

鈴木 恒彦 氏

鈴木 恒彦 氏

<保険医療機関 南大阪小児リハビリテーション病院
センター長>

<学歴>

昭和45年3月 東北大学医学部医学科卒業
昭和50年3月 東北大学大学院医学研究科
(病態生理学)卒業

<職歴>

昭和45年4月 聖路加国際病院レジデント
(研修医)
昭和50年4月 宮城県整肢拓桃園医長
(訓練部長)
平成4年8月 ボバース記念病院副院長
(学術担当)
平成8年10月 ボバース記念病院院長
平成10年5月~
平成15年4月
韓国・高麗大学医学部臨床教授(リハビリテーション医学)併任
平成14年7月 大阪府立身体障害者福祉センター所長兼附属病院長
平成19年4月 大阪府立急性期・総合医療センター副院長 兼 障害者医療・リハビリテーションセンター長(大阪府理事)
平成21年9月 NTT東日本東北病院整形外科部長・リハビリテーションセンター長
平成24年5月 大阪発達総合療育センター長

<公職等>

日本脳性麻痺研究会世話人
平成15年4月~ 大阪府肢体不自由者協会理事
昭和58年4月11日~ 日本整形外科学会専門医
昭和63年9月25日~ 日本整形外科学会スポーツ医
平成3年5月11日~ 日本リハビリテーション医学会専門医・指導医
平成9年5月~
平成22年4月
日本リハビリテーション施設・病院協会理事
~平成22年6月 日本リハビリテーション医学会評議員
クリニックの紹介

社会福祉法人 愛徳福祉会 大阪発達総合療育センター
保険医療機関 南大阪小児リハビリテーション病院

〒546-0035
大阪市東住吉区山坂5丁目11番21号
tel:06-6699-8731
http://osaka-drc.jp/

<特徴>
脳性マヒや小児の整形外科疾患を持つ身体に障害のある小児の患者さんに対して総合的で適切な診断と最新で専門的な治療とリハビリテーションを提供している他、発達援助や入所および通所サービスをはじめとする療育も行っています。