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第8回 子ども達のためのリハビリテーションを実施

リハビリテーションの現場から
~社会福祉法人 愛徳福祉会 大阪発達総合療育センター
(大阪府大阪市)~

保険医療機関
南大阪小児リハビリテーション病院
センター長 鈴木恒彦 氏
障害を持つ子ども達を支援
日本初の0歳児から 脳性マヒの早期治療を行う

南大阪小児リハビリテーション病院
南大阪小児リハビリテーション病院
医院の様子

大阪市南部に位置する東住吉区にある「南大阪小児リハビリテーション病院」。ここは、子ども達に質の高い医療ときめの細い療育を提供することを目的に1970(昭和45年)に開院された病院です。特に脳性マヒや小児の整形外科疾患を持つ身体に障害のある小児の患者さんに対して総合的で適切な診断と最新で専門的な治療とリハビリテーションを提供している他、発達援助や入所および通所サービスをはじめとする療育も行っています。

「当院は、中枢神経性運動マヒに基づく運動障害(脳性マヒなど)を中心に、整形外科的対応やボバースコンセプトに基づくリハビリテーションを行う専門病院です。そして同時に、小児整形外科疾患を専門に治療する病院でもあります。現在は整形外科と小児科、障害児歯科、そしてリハビリテーション部があり、受診目的や治療内容により、外来診療・外来リハビリテーション・入院手術・入院リハビリテーションなどを行っています」と鈴木恒彦センター長は説明されます。

ここでは、運動器障害を有する色々な病気に対して、的確な診断と病態把握・治療・長期展望などをわかりやすく説明し、患者さんを支援されています。そしてその上で、異なる障害を持った様々な子ども達、それぞれに最も適した治療を提供し、その子ども達のQOLの向上を図ることを目的とされています。

「原則として、15歳以下の乳幼児から中学生までを対象として診察を行っていますが、それ以上の方であっても、相談してくだされば、こちらで治療するかどうかは別にして対応はさせていただいています。ただし、肺炎やけいれん、あるいは急性腰痛症や関節痛といった急性期疾患の診察・治療は行っておりません」(鈴木センター長)。

(取材・編集:リハビリネット編集部)

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先生の紹介

鈴木 恒彦 氏

鈴木 恒彦 氏

<保険医療機関 南大阪小児リハビリテーション病院
センター長>

<学歴>

昭和45年3月 東北大学医学部医学科卒業
昭和50年3月 東北大学大学院医学研究科
(病態生理学)卒業

<職歴>

昭和45年4月 聖路加国際病院レジデント
(研修医)
昭和50年4月 宮城県整肢拓桃園医長
(訓練部長)
平成4年8月 ボバース記念病院副院長
(学術担当)
平成8年10月 ボバース記念病院院長
平成10年5月~
平成15年4月
韓国・高麗大学医学部臨床教授(リハビリテーション医学)併任
平成14年7月 大阪府立身体障害者福祉センター所長兼附属病院長
平成19年4月 大阪府立急性期・総合医療センター副院長 兼 障害者医療・リハビリテーションセンター長(大阪府理事)
平成21年9月 NTT東日本東北病院整形外科部長・リハビリテーションセンター長
平成24年5月 大阪発達総合療育センター長

<公職等>

日本脳性麻痺研究会世話人
平成15年4月~ 大阪府肢体不自由者協会理事
昭和58年4月11日~ 日本整形外科学会専門医
昭和63年9月25日~ 日本整形外科学会スポーツ医
平成3年5月11日~ 日本リハビリテーション医学会専門医・指導医
平成9年5月~
平成22年4月
日本リハビリテーション施設・病院協会理事
~平成22年6月 日本リハビリテーション医学会評議員
クリニックの紹介

社会福祉法人 愛徳福祉会 大阪発達総合療育センター
保険医療機関 南大阪小児リハビリテーション病院

〒546-0035
大阪市東住吉区山坂5丁目11番21号
tel:06-6699-8731
http://osaka-drc.jp/

<特徴>
脳性マヒや小児の整形外科疾患を持つ身体に障害のある小児の患者さんに対して総合的で適切な診断と最新で専門的な治療とリハビリテーションを提供している他、発達援助や入所および通所サービスをはじめとする療育も行っています。