第10回 オーダメイドのリハビリで地域の高齢者の自宅復帰を支える
原土井病院のリハビリスタッフの平均年齢は32.8歳、退職するスタッフが少なく、ほとんどのスタッフが勤続10年以上のキャリアを持っており、脳卒中や骨折などの疾患だけでなく、あらゆる状態の患者さんに対応できるスタッフがそろっています。
また大きな特徴として、スタッフの3人に1人がケアマネージャーの資格を保有しており、同院ではケアマネージャーの資格取得を積極的に勧めています。
宮本秀和先生は「高齢者医療に携わるスタッフとして、ケアマネージャーの知識は絶対に知っておくべきだと思います。その分野を知ることで、高齢者を取り巻く社会的環境も知ることができ、何が必要で、何が不必要なのか判断ができるようになります。ケアマネージャーの仕事をしなさいという意味ではなく、医療というサービスの質を高めることにつながるのです。」
疾患を持たれている方専用の
フィットネスクラブ
同院では地域貢献の一環として疾患を持たれている方専用のフィットネスクラブを運営しています。健康運動指導士が常駐しており、体力測定などのデータから運動メニューを作成し、その通りにプログラムをこなさなければならないシステムになっています。
「血圧が高い方に運動してくださいと言っても、たいていの方は返事だけして、なかなか運動ができなかったりするのですが、それを解消するための施設となっています。高血圧、高脂血症、糖尿病、腰痛などの疾患を持たれていて、リハビリまでは必要ないけれど、ある程度の管理が必要な方が利用されています。」
原 祐一 氏
特定医療法人
原土井病院
副理事長
<経歴>
1994年、東京医科歯科大学卒業。特定医療法人 原土井病院
〒813-8588
福岡市東区青葉6丁目40番8号
tel:092-691-3881
http://www.haradoi-hospital.com/
<特徴>
原土井病院は40年以上の歴史のなかで長く東区の高齢者医療を担ってきました。
さらに特徴ある医療によって地域医療への貢献を目指しています。