痛みや炎症を和らげる治療薬には、いろいろな種類があります。しかし、薬だけでは、QOL(生活の質)を向上させることはできません。症状が軽くなったとしても、関節の破壊が進んでいる場合もあるからです。特に中手指や手関節、足関節、足趾などの
関節軟骨は傷つきやすいために注意が必要です。
さらに、人の身体は動かないでいるとすぐに衰えてしまいます。
それは関節も同じです。痛いからといって動かさないでいると
関節が固くこわばってしまいます。
そこで重要なのがリハビリテーションです。歩くことや座ること、あるいは食事をしたり、服を着たりといった日常生活を送る上で欠かせない動作にできるだけ支障が出ないようにするためには、関節リウマチが発症したら、すぐにでも
リハビリテーションを開始するようにしてください。
ただし、正しい関節リウマチのリハビリテーションを行うためには、医師の指示のもとで理学療法士(PT)や作業療法士(OT)といった専門職によるリハビリテーションを受ける必要があります。
この場合、わが国の社会福祉制度での介護保険を受領すると(関節リウマチの場合は40から64歳でもサービスを受けることができます)、毎日家庭でできるリハビリテーションについての指導も受けることができます。
根気よく、毎日繰り返してリハビリテーションをすれば、
関節機能を維持することができ、また
、痛みも和らいでいくことが期待できます。