<前十字靱帯(ACL)>
既述のように、
前十字靱帯(ACL)は、脛骨が大腿骨に対し前方へ移動しない役割をしている膝の中央にある靭帯(回旋も制御している)です(写真参照)。
その役割から、スポーツ時に大きな負荷がかかると、どうしても損傷する機会も多くなります。一度伸びてしまった前十字靱帯は一般的には元通りの緊張となることはありません。
アメリカでは、なんと年間10万人が受傷していて、その
医療費は1000億円にものぼると推測され、社会問題にもなっています。
また、日本でも全国で年間1万件の手術が行われています。
ちなみに損傷と伸びる、切れるは同じ意味です。一度伸びてしまった前十字靱帯は、そのままにしていると元通りの緊張になることはありません。スポーツ復帰されるご希望がある方は手術をお勧めします。