知っておきたい!対処方法~変形性膝関節症編~

変形性膝関節症になった時の注意点

変形性膝関節症は、歩く際に膝に痛みを感じ、最悪の場合は歩行困難になることもある病気です。

変形性膝関節症編

(3)日常生活で気を付けること

変形性膝関節症になった時には、できるだけ膝に負担をかけない工夫や生活習慣を身に付けるようにするなど日常生活から気を付けなくてはならないことあがります。
また、太ももの筋肉(大腿四頭筋など)を衰えさせないように運動を心がけることも大切です。

日常生活では、正座はできるだけ避けるようにしてください。
例えば、トイレは和式を止めて洋式トイレにしたり、動く時は杖などを利用したりして膝への負担を減らすように家をリフォームすることも考えた方がいいでしょう。

日常生活で気を付けること


その他、変形性膝関節症に限らず、関節炎による痛みがある場合、その痛みを和らげたり炎症を鎮めるためには、患部を温めたり冷やしたりして対応しますが、一般的に変形性膝関節症のような慢性的な疾患については、患部を温める温熱療法が行われます。
膝を十分に温めることで、血行が良くなり新陳代謝が促され、膝に貯まっていた痛みの原因になっている物質などが体外に排出されやすくなるからです。
逆に、膝が熱っぽく腫れているような急性の痛みが無い限り、原則的に冷却療法は行いません

家庭ではお風呂に入って患部を温めるのは手軽にできる方法なのでお勧めです。
また、温湿布やホットパックを使って暖める方法も簡単にできます。
その他、膝にサポーターを当てると、膝の痛みが和らぎます。

医師に相談

また、冷やさないようにすることが大切です。
ただし、症状によってはこれらの療法で効果が無い場合もあります。
そのため、勝手な判断ではなく、医師によく相談してから始めるようにする必要があります。

変形性膝関節症編 ― 変形性膝関節症になった時の注意点 ―

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監修

中山 寛 氏

中山 寛 氏

兵庫医科大学  整形外科 助教

昭和52年生まれ

医学博士、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本体育協会認定スポーツ医、専門はスポーツ整形外科、下肢関節鏡手術(股関節、膝関節、足関節)。