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第10回 オーダメイドのリハビリで地域の高齢者の自宅復帰を支える

リハビリテーションの現場から
~特定医療法人 原土井病院(福岡県福岡市)~

特定医療法人
原土井病院
副理事長 原 祐一 氏
積極的に取り入れる先端医学

リハビリ―テーションのオーダーメイド化を可能にする一つの要因として、先端医学の積極的導入が挙げられます。原土井病院では「川平法」、ロボットスーツ「HAL(ハル)」といった最新の治療・訓練を導入しています。

これまで、脳血管障害(脳梗塞や脳出血など)によって破壊された脳の神経細胞は再生しないため、麻痺は回復しないとされてきました。しかし、医学研究の進歩で脳の可塑性(損傷した脳の神経細胞以外の部分が損傷部分を補う能力)が明らかになってきました。


川平法

川平法とは、手や足に刺激を与えることで脳の損傷した部分の代役を果たす神経回路の再建、強化をおこない機能回復を促進する新たなリハビリ法です。川平法では患者さまの麻痺した手足にそれぞれ決まったパターンの運動を繰り返しおこない、その運動に必要な神経回路に刺激を与えます。
実施するには専門の療法士が必要ですが、同院では既に6名の療法士が川平教授より直接指導を受け、受け入れ体制を整えています。 発症直後の方はもちろん、発症後半年を過ぎた維持期の方にも効果があると期待されており、現在注目されている治療法のひとつです。

ロボットスーツHAL
ロボットスーツHAL

また、ロボットスーツHALは、人が筋肉を動かそうとしたとき、脳から脊髄、運動ニューロンを介して筋肉に神経信号が伝わります。このときに発生する微弱な「生体電位信号」を皮膚表面に貼付したセンサーが感知しパワーユニットを制御してロボットの脚を動かし、リハビリ訓練の負担軽減や、心理的効果を得ることが可能です。

他にも足場が前後左右・上下に振動することにより、短時間で効果的な訓練が可能なPHS社のパワープレートなど、多くの最新医療機器を導入しています。
こういった先端医学の導入により、リハビリのレベルを細分化でき、患者さんそれぞれに適したリハビリを行うことが可能となっています。

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先生の紹介

原 祐一 氏

原 祐一 氏

特定医療法人
原土井病院
副理事長

<経歴>

1994年、東京医科歯科大学卒業。
九州大学病院、大牟田労災病院、福岡県立遠賀病院に勤務し、日本医師会総合研究所の研究員となる。医学博士号修得(九州大学)し九州大学医学研 究科医療システム学講座助手となる。2008年ホームケアクリニックを開院し現在は特定医療法人原土井病院副理事長と兼務。2004年より福岡市医師会理事、2010年より福岡県医師会理事を歴任。
病院の紹介

特定医療法人 原土井病院

〒813-8588
福岡市東区青葉6丁目40番8号
tel:092-691-3881
http://www.haradoi-hospital.com/

<特徴>
原土井病院は40年以上の歴史のなかで長く東区の高齢者医療を担ってきました。
さらに特徴ある医療によって地域医療への貢献を目指しています。