知っておきたい!対処方法~前十字靱帯損傷編~

役割と予防

「前十字靱帯(膝)」を損傷した場合、治療せずに運動を続けていると、膝の他の組織を傷つけることになるので、早期に治療を受けてください。

前十字靱帯損傷編

(1)膝の故障の主原因

膝の解剖
<膝の解剖図>

ですが、大きく「太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)」と「太ももの骨とひざこぞう(膝蓋骨)」に分けられます(膝の解剖図参照)。

主な部位としては、半月板(Meniscus)前十字靱帯(Anterior Cruciate Ligament; ACL)後十字靭帯(Posterior Cruciate Ligament; PCL)、そして内側側副靭帯や外側側副靭帯があります。
膝は体重を支える重要な役割を担っています。

そうした膝の障害の中でも、特に多いのが半月板損傷です。また、膝の中に血が貯まるようなものでは前十字靱帯の損傷が最も頻度が高い傷害です。
前十字靱帯の役割は膝の中央部にあって、大腿骨外顆の内壁と脛骨前方をつないでいる靭帯です。大腿骨に対し、脛骨が前方へ出ないように抑える役目をしている他、脛骨の回旋も制御しています。膝関節には前述したとおり4つの靭帯があり、膝は骨同士の接触が少ないため、各靭帯が前後左右の動揺を抑えています。

スポーツ|膝|ケガ

これらの靭帯損傷の多くはスポーツしている時に起こります。
そしてスポーツの中でも、特にバスケットボールやハンドボール、などジャンプの着地の際に膝を捻る動作(足のつま先の方向に対し膝の方向が内側に入る)やピボット(回転軸)動作で、前十字靱帯が損傷しやすくなります。
その他、ラグビーやアメリカンフットボールなど選手同士のコンタクトをした際にも起こる場合もあります。

その他、男性よりも女性に発生することが多く、その頻度は2倍~3倍と言われています。原因としては、筋力が少ないこと、ホルモンバランスの影響、関節が柔らかいため靭帯に負担がかかるからなどといったことが考えられています。

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前十字靱帯損傷編 ― 役割と予防 ―

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執筆者の紹介

中山 寛 氏

中山 寛 氏

兵庫医科大学  整形外科 助教

昭和52年生まれ

医学博士、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本体育協会認定スポーツ医専門はスポーツ整形外科、下肢関節鏡手術(股関節、膝関節、足関節)
前十字靭帯再建術は解剖学的2重束再建を行なっている。