知っておきたい!対処方法~ノルディック・ウォーク編~

ノルディック・ウォークのリハビリテーション

ノルディック・ウォークはエクササイズとしての効果があることから、
今、全世界でブームになっています。

ノルディック・ウォーク編

(3)まずストックを使って歩いてみる(その1)

ストックを持っている画像

「ノルディック・ウォーク」を実践するに当たって、最も重要になるのがストックの長さです。
ストックが長いと運動強度が増加し、逆に短いと正しく突くことができなくなります。

自分に合った長さですが、目安としては身長(㎝)×0.65~0.7ぐらいが良いという研究結果が出ています。
ただし、これはあくまでも目安であって、それぞれの身体の歪みなどを見ながら微調整して、自分に最も合った長さを探ります。

ノルディック・ウォークは、ストックを持つことで四足歩行が蘇ります。
そうなると歩幅は、二足歩行の時より自然に広くなります。
ですから、ストックを持った時と持たない時の歩幅の差はどのくらいか、キチンと計るまでしなくても、だいたい感覚で知っておきましょう。

こうした準備が終わると、次はウォーミングアップです。
最初は突くのではなく、手で持って引きずりながら歩いてみます。
暫く引きずりながら歩いてみて、やがて前方に出した足の横に片方のストックを突いて歩いてみます。

ストックを意識しているため、この時に、右手と右足が同時に出る、いわゆる『なんば歩き』状態になるかもしれませんが、それでも構わないので、とりあえずストックを持った手と足の両方を使って歩くという感覚を知ってください。

それと同時に、ストックの使い方も意識しておく必要があります。
海外製品などで多く見られますが、心拍数を上げるようなハードな運動をするためのストックはグリップを離したり握ったりして利用できるようになっていますが、主に日本製のものはグリップを握ったまま、前後に動かすことで推進力を得るようになっています。
なお、リハビリテーションなどで使用するのは、日本製の握ったままのストックになります。

そのグリップは、小指・薬指・中指はしっかり握るようにし、残りの親指と人差し指は軽く握ります(ストックの種類によっては親指をグリップの頭に乗せる形のものもあります)。

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ノルディック・ウォーク編 ― ノルディック・ウォークのリハビリテーション ―

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監修

柳本 有二 氏

柳本 有二 氏

<医学博士>
神戸常盤大学
保健科学部
看護学科教授 

<略歴>
・東京学芸大学大学院
 教育学修士(1983年修了)
・名古屋大学医学研究科
 医学博士取得(1999年)
・東京学芸大学教育学部附属
 世田谷小学校教諭
・兵庫大学健康科学部教授
<専門分野>
運動生理学,健康科学,子供の健康づくり 他
<その他>
一般社団法人ウエルネスネットワーク理事
日本テレビ「世界一受けたい授業」出演等