知っておきたい!対処方法~腰部脊柱管狭窄症編~

腰部脊柱管狭窄症の症状

腰痛は様々な原因で起こりますが、腰痛に付随した症状として、臀部や脚に疼痛やしびれが生じることがあります。

変形性膝関節症編

(3)腰部脊柱管狭窄症の症状

40歳代以降の男性で、特に高齢者に多い

腰部脊柱管狭窄症の約80%が腰痛を伴いますが、狭窄症に特徴的な主症状は腰痛ではありません。
主な症状は間欠跛行です。
患者さんの50-60%に見られ、初診の時にこれを主訴にされる患者さんは、特に高齢者に多いようです。
下肢のしびれ感や冷感、脱力、知覚障害などの症状も出現します。
立ち上がると時間とともに症状が増強し、腰部を反らす(背屈する)と症状が出やすいことも特徴です。

加齢とともに症状が増悪する傾向にあります。
40歳代以降の男性で、特に高齢者に多い腰椎疾患です。
片側よりも両側の下肢に症状が出現することが多く、また、場合によっては残尿感や排尿障害、排便障害など、膀胱直腸障害を伴います。


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監修

石橋 徹 氏

石橋 徹 氏

<医学博士>
日本整形外科学会専門医
日本リウマチ学会専門医

<略歴>
・九州大学医学部(1988年卒業)
・九州大学整形外科入局
・九州大学大学院外科系研究科博士課程修了(医学博士)
・米国マサチューセッツ工科大学(生化学部門(制がん剤の研究)および物理学部門(マテリアルサイエンス)博士研究員 )
・国立病院九州医療センター リウマチ科勤務(関節リウマチの薬物治療、高度破壊関節の再建手術を担当)
・生物分子工学研究所主席研究員
などを経て
原土井病院整形外科部長(2009年より)