腰痛は様々な原因で起こりますが、腰痛に付随した症状として、臀部や脚に疼痛やしびれが生じることがあります。
腰椎疾患でなぜ下肢に症状が出るのでしょう。
腰痛は、
脊椎という体幹を支える骨に起因することが多いのですが、脊椎の中でも、腰の部分に相当する部分を腰椎と呼びます。
脊椎の後方には脊柱管と呼ばれる神経の通り道あります。
脳から伸びた脊髄という神経の幹がその中に納められています。
脊髄は腰椎の上のあたりで枝分かれして、神経根という細い神経の束になります。
それぞれの神経根が5つの腰椎の間、つまり椎間板に近い位置で脊椎から出ていきます。
腰痛に付随して、下肢に症状が出るのは、脊椎からの出口、あるいは脊柱管内でこれらの神経に障害が起こるからなのです。