繰り返しになりますが、関節リウマチのリハビリテーションは、
日常的に継続して行うことが大切で、その基本は運動療法と温熱療法です。
運動療法の目的は、関節が固くなってしまうのを防ぐことで、運動療法の具体的なやり方については
(2)効果的な運動(その①)以降で紹介します。
運動療法には、末梢の血液の流れをよくし、痛みを和らげ、筋肉のこわばりをとる効果があると考えられていますし、適度に身体を動かせばストレスが減って免疫力を高める働きも期待できると考えられます。それだけに、関節リウマチの運動療法は、自分の調子がよい時や気が向いた時に
身体を動かすだけでも効果があるといわれています。
また、意識的に関節を動かすことも必要ですが、気の向くままに散歩することも大切です。運動に加えて、ストレスを発散することにもなります。また、プール内で歩くなどの運動もいいでしょう。いずれにしても、これから紹介するような運動療法を気長に続けることが大事です。
一方、
温熱療法は、痛みやこわばりを和らげる目的で痛みが強い関節を温める療法です。
痛みがなかなかとれないような時には、関節を温めて血液の循環をよくすることで、老廃物や痛み物質の排出が促し、痛みを和らげることができると考えられています。
ちなみに温熱療法は、
ホットパックなどを利用すれば家庭で簡単にできます。