(3)で紹介しましたが、最近、各医療機関では「オープンウェッジ法(Open Wedge HTO)」を行うことが多くなってきました。
同法の具体的なメリットとしては、次のような点が挙げられます。
まず、自分の関節が温存され、さらに機能が維持される点。そして、順調に回復すれば、普通に日常生活が送れるのはもちろん、スポーツや運動をすることも可能な点。
また、生体を傷つける(侵襲)の範囲が、人工関節置換術比べ比較的小さいため、痛みは少なくて済む場合が多く、またその痛みが引くのも早い点。さらに、手術数日後より歩行訓練を開始することができ、おおよそ3週間ほどで退院できる点などが挙げられます。
その他、消失したはずの軟骨が再生するという報告もあります。さらに、矯正に使用した人工骨は2~3年ほどすれば自分の骨に置き換わることも期待できます。
ただし、機能を回復するためには、ただ手術をすればいいと言うわけは無く、術前・術後のリハビリテーションをしっかり行う必要があります。