知っておきたい!対処方法
~膝の手術後のリハビリテーション~

高位脛骨骨切り術とは

O脚を原因とする膝の変形を改善する手術

膝の手術後のリハビリテーション編

(3)高位脛骨骨切り術(HTO手術)の種類

高位脛骨骨切り術には、「ドーム状骨切り」や脛骨の一部を切り取って矯正する「クローズドウェッジ法(Closed Wedge HTO)」などがあります。これらの手術は、具体的には、脛骨の外側の骨を楔状に切ることで、骨を短くして脚の角度を変えるものです。この方法の長所は、変形が強く矯正の角度が大きい方でも対処可能な点です。

そのようにひざの治療には、色々な手術方法がありますが、近年、多く行われるようになってきているのは、骨の内側の部分を拡げて矯正を行う「オープンウェッジ法(Open Wedge HTO)」です。

膝の手術の図
オープンウェッジ法は、脛骨の内側から外に向かって骨を切り、そこを開いて金属の板(プレート)で固定する手術方法です。手術して2週ほどたてば、多くは体重を増やしても問題が無くなります。

ちなみに、オープンウェッジ法で手術して、経過が順調ならば、おおよそ4週間程度で杖なしでの歩行ができるようになり、退院も可能です。また、皮膚の傷もわずか約4㎝と約1㎝の2箇所の傷が残るだけで済みます。

>>次のページ 「『オープンウェッジ法(Open Wedge HTO)』のメリット」

膝の手術後のリハビリテーション編
― 高位脛骨骨切り術とは ―

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監修

中山 寛 氏

中山 寛 氏

兵庫医科大学  整形外科 助教

昭和52年生まれ

医学博士、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本体育協会認定スポーツ医、専門はスポーツ整形外科、下肢関節鏡手術(股関節、膝関節、足関節)。