主に脳などの神経や筋・骨格系の異常によってもたらされる運動機能障害者を対象として、医学的治療や治療的訓練を実施する診療科がリハビリテーション科です。「当科では、患者さんが家庭復帰や社会復帰などができるように、疾患によって引き起こされた移動や身の回りの動作やコミュニケーションなどの障害が回復するのを手助けし、さらに、残存能力を最大限に引きのばすための治療を行っています」と正門先生。

　そうしたリハビリテーションの臨床現場にいる医師は、東海大学の卒業生はもちろん、広島大学、大分大学や琉球大学などの国公立大、慶應義塾大学、北里大学や日本医科大学などの私立大学の卒業生です。これでも分かるように、大学の垣根はありません。「彼らは研修後、自分たちが所属する大学や地元などに戻り、ここで学んだことを活かして、それぞれの地域で、リハビリテーション科専門医として活躍してくれるはずです」（正門先生）。 このように臨床はもちろん、研究にも積極的に取り組むことで、障がいのある患者さんに少しでも寄り添おうとしているのが東海大学のリハビリテーション科だと言えるのではないでしょうか。