リハビリの現場で活躍するドクターの生の声をお届けします!日本全国!リハビリ・医療機関訪問

第4回

リハビリテーションの現場から
~初台リハビリテーション病院(東京都渋谷区)~

医療法人社団輝生会
初台リハビリテーション病院
理事長・院長:石川 誠 氏
総勢440人のスタッフが回復期リハビリを支援する

回復期リハビリテーション病院
全国でも屈指の回復期リハビリテーション病院
質の高いリハビリが受けられる施設設備
質の高いリハビリが受けられる施設設備

2002年に開院した初台リハビリテーション病院は全国でも屈指の回復期リハビリテーション病院として知られています。173の病床は常に急性期を脱した患者さんで占められています。患者さんの9割は都内の大学病院のほか急性期病院から転院してきた人たちで、その多くは発症してから1カ月以内に転院してきます。傷病の内訳は脳卒中が8割、残り1割も中枢神経系の疾患で、骨折や廃用症候群で入院している人は1割未満となっています。入院期間は平均で80日程度。もちろん必要に応じて在院日数が長引くこともあり、時には2年近くに及ぶケースもありますが、退院先の80%以上は自宅になっていることからも、同院でのリハビリの質の高さがうかがえます。

外来には1日およそ120人の患者さんが訪れ、リハビリに取り組んでいます。同院を退院した患者さんが引き続いて通院する例は5割ほど。他は他院を退院したのち、同院での治療を選択した人たちです。

訪問リハビリも行っており、こちらは週1~2回の訪問を350人の患者さんに対して実施しています。1日に70人の患者さん宅を訪問していることになります。

このような手厚いリハビリテーション体制を支えるスタッフは総勢440人。医師14人、看護師83人のほか、理学療法士87人、作業療法士79人、言語聴覚士39人でリハビリ専門職者は205人、薬剤師や管理栄養士、ソーシャルワーカーも常駐し、患者さんのリハビリをあらゆる角度から支援しています。

(取材・編集:リハビリネット編集部)

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先生の紹介

石川 誠 氏

石川 誠 氏

<医療法人社団輝生会 初台リハビリテーション病院 理事長・院長>
全国回復期リハビリテーション病棟協議会理事長

経歴
1973年、群馬大学医学部卒業。同大学脳神経外科入局。厚生連佐久総合病院脳神経外科医員、群馬大学医学部脳神経外科助手、国家公務員共済組合連合会虎の門病院脳神経外科医員・同分院リハビリテーション担当医員を経て、86年、医療法人近森会近森病院にリハビリテーション科を開設、リハビリテーション科科長に就任。89年、医療法人近森会近森リハビリテーション病院を開設、院長。2002年、医療法人社団輝生会初台リハビリテーション病院を開設、理事長・院長。全国回復期リハビリテーション病棟協議会理事長。
病院の紹介

医療法人社団輝生会
初台リハビリテーション病院

〒151-0071
東京都渋谷区本町3丁目53-3
tel:03-5365-8500
http://www.hatsudai-reha.or.jp

<特徴>
急性期病院から発症後1カ月以内に患者を受け入れ、住み慣れた地域や自宅で輝いて生活してもらうために、十分な回復期のリハビリテーション医療を提供しています。