日頃から注意することも大切
腰に痛みを感じることなく歩けるようになったら、今度は部屋を出て散歩などをしましょう。そして、ある程度の時間、痛みを感じずに歩けるまで回復したら、今度は、体操など軽い運動をします。
ただし、体操といっても、一般的に行うような前屈や後屈の動きはしてはいけません。中心は軽くねじるようなものになります。いずれにしても、リハビリテーションの専門家である医師や理学療法士の指示に従いながら行ってください。
軽い体操ができるようになったら、今度は、腹筋・背筋を鍛えるためのトレーニングを行います。ただし、この場合も、万が一、無理をして神経に傷が付いたりした場合は、下半身のマヒなど後遺症の原因となるため、注意しながらする必要があります。もし、痛みを感じたら中断しましょう。ちなみに、一般的には、腰に負担がかかりにくい散歩や水中歩行などが行われることが多いようです。その散歩ですが、アスファルトやコンクリートのような固いところは避けて、柔らかい土の上などを、衝撃を少なくする靴などで歩くようにしてください。
椎間板ヘルニアは完治が難しい病気です。例え手術したとしても、痛みがぶり返したり、何となく重い感じがしたりする場合も多いようです。しかし、だからといってリハビリテーションをすることは決して無駄ではありません。リハビリテーションをすることで再発防止にもなりますし、症状を改善することができるからです。また、運動することは健康増進にも繋がりますから、リハビリテーションは無理なく継続して行うようにしましょう。
なお、椎間板ヘルニアの再発防止のためには、リハビリテーションに加えて、不自然な姿勢を長くしないとか、重いものを無理に持たないなど、日常生活において注意することも大切になります。