知っておきたい!対処方法~変形性膝関節症編~

リハビリテーションのやり方

変形性膝関節症は、歩く際に膝に痛みを感じ、最悪の場合は歩行困難になることもある病気です。

変形性膝関節症編

(2)リハビリテーションのやり方(その①)

リハビリテーションのやり方ですが、最初に行うのは、先に紹介しました、あお向けに寝た状態で、足を上げる「脚上げ運動」です。

続いて行うものはいくつかありますが、それらの中でも代表的なものをいくつか紹介します。
家でもできる簡単なものですから、朝・昼・晩と決まった時間に行うようにしてください。

できるだけ階段の上り下りは避けましょう

具体的には、同じく「脚上げ運動」として、イスに腰掛けて行う筋力トレーニング方法があります。
高めのイスに浅く腰掛けて、イスの縁を握って片方の脚は曲げて、もう片方の脚は足首を90度に曲げてまっすぐ膝を伸ばし、そして伸ばした方の脚はゆっくりと上げます。
床から10㎝ほどの高さまで上げたら約10秒間止めて、その後、ゆっくりと脚を下ろしてください。
そして3秒ほど休んだら、再び脚を上げます。
この繰り返しを両足ともに20回ずつやってください。

寝た状態では、今度は横向きになってやる「横上げ運動」をしましょう。
横になった状態で腕を楽な位置に置き、上の脚は伸ばして、下の脚は90度曲げます。
そして上の脚を伸ばしたまま、床から10㎝ほどの高さまでゆっくりと浮かせて5秒ほど止めます。

その後、ゆっくりと脚を下ろします。そして2秒ほど休んだら再び脚を上げてください。
この運動もやはり、身体を入れ替えて片足ずつ20回ずつやってください。

>>次のページ 「リハビリテーションのやり方(その②)」

変形性膝関節症編 ― 変形性膝関節症のリハビリテーション ―

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監修

中山 寛 氏

中山 寛 氏

兵庫医科大学  整形外科 助教

昭和52年生まれ

医学博士、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本体育協会認定スポーツ医、専門はスポーツ整形外科、下肢関節鏡手術(股関節、膝関節、足関節)。