テレビで見たものは「脳の可塑性」と言われているものです。現在の脳梗塞に対するリハビリテーションはこの考え方が主流となっています。脳の可塑性は個体の外界からの様々な刺激が感覚入力(視覚や聴覚,味覚,触覚,痛覚)として脳シナプスに伝えられ、それに応じ運動や行動のフィードバックとしてももたされます。そしてシナプスへの刺激は外界からばかりでなく,思考や感情などの脳内活動によってももたらされます。
つまり静的な環境では十分に脳の可塑性は促通されないのです。
波動療法はよくわかりませんが、細胞レベルを良い状態にして脳の可塑性を促しやすい状態にするのはよろしいかと思います。しかし先に述べた感覚入力・フィードバックなどの脳内活動に働きかけることをしなければ意味がないと思います。
言語に対するリハビリテーションは言語聴覚療法士が専門に行っています。
機能回復だけでなく、残された機能の活用により日常の生活でお困りな対処方法をアドバイスしていただけると思います。
【下記の追加のご質問にお答えします】
簡単に申し上げますと、外界からの刺激を脳に伝える経路をINとすると、脳内活動によって表出される経路をOUTとします。例えるなら物を待ちあげようとして、その質や重さを感じて脳に伝える経路をIN、重いからもっと力入れるという判断を脳内でされ、さらに力をいれて持ち上げる経路までをOUT。と例えることができます。
つまり私たちの活動はこの連続であり、脳の可塑性はこうした一連のINとOUTの経路を促通することによって強化されると思います。
回答日時:2014/12/22 12:19
山崎敦
理学療法士
医療法人社団 誠馨会 総泉病院リハビリテーション部
医療法人社団 誠馨会 総泉病院リハビリテーション部に在籍しています。