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第9回 多機能のケアミックス型病院

リハビリテーションの現場から
~医療法人社団三喜会 鶴巻温泉病院
(神奈川県秦野市)~

医療法人社団三喜会
鶴巻温泉病院
院長 鈴木龍太 氏
地域の病院との連携体制を構築

カンファレンスの様子
カンファレンスの様子
今西副院長
今西副院長・回復期リハビリセンター部長

同院では、回復期リハビリ病棟が出来た当初から、近隣の伊勢原市、平塚市、鎌倉市、藤沢市のなどの地域の急性期病院との連携に取り組んできました。この連携により、急性期病院からの同院への迅速な入院体制が可能となっています。

また、急性期病院とのコミュニケーションの場として、“神奈川脳卒中カンファレンス”を2001年から年2回開催。頻繁な交流にも取り組んでいます。

今西副院長によると、例えば近隣の湘南鎌倉総合病院 脳卒中診療科の場合、脳卒中の急性期治療が終わり次第、同院に電子メールで患者さんの第一報の情報(麻痺度、飲食可能な食事の形態など)や入院依頼が来ます。それを元に二院間で擦り合わせを行い、その後、すぐ入院できるという仕組みを構築しています。

従来の入院では紹介状を渡された患者さんが来院し、面談、それから数日後に入院が決まるという段取りですが、同院が進める「地域連携」ではその手間を省き、発症から早い場合は5日、平均で11日での入院も可能になりました。湘南鎌倉総合病院以外でも、“神奈川脳卒中カンファレンス”に入っている病院ならば、発症から平均22日で入院という迅速さです。

「早期に回復期リハ病棟へ転院することが、在院日数や発症から自宅へ退院までの日数の短縮、そして改善率の向上につながります」と今西副院長は説明します。そのため、連携の仕組みのない病院からの入院患者が145日ほどで退院するところ、湘南鎌倉総合病院 脳卒中診療科からの退院はほぼ120日くらいと効果が上がっています。「長年の工夫で、近隣の病院との連携は進んできていますが、十分ではありません。当院としては急性期、回復期、維持期、地域医療、地域サービスなどとの連携をさらに進めていきたいと考えています」と今西副院長は自信をもって言います。

(取材・文:山辺健史)

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先生の紹介

鈴木 龍太 氏

鈴木 龍太 氏

医療法人社団三喜会
鶴巻温泉病院 院長

<経歴>

1977年、東京医科歯科大学医学部卒業。
米国 National Institutes of Health (NIH) NINCDS Visiting fellow、東京医科歯科大学脳神経外科助手、昭和大学藤が丘病院脳神経外科准教授、昭和大学藤が丘病院医療の質・安全管理室室長(兼任)を経て、2009年6月に医療法人社団三喜会鶴巻温泉病院副院長、同9月から院長。
日本リハビリテーション医学会指導責任者、日本慢性期医療協会理事、日本リハビリテーション病院・施設協会理事。
病院の紹介

医療法人社団三喜会
鶴巻温泉病院

〒257-0001
神奈川県秦野市鶴巻北1-16-1
tel:0463-78-1311
http://www.sankikai.or.jp/tsurumaki/

<特徴>
回復期リハビリテーションの患者さんの入院が中心。回復期リハビリ病棟の他、介護療養、医療療養病棟と神経難病リハビリセンター、緩和ケア病棟も併設。回復期リハビリを含めた、多機能のケアミックス型病院として運営しています。