知っておきたい!対処方法~ノルディック・ウォーク編~

リハビリテーションのやり方

ノルディック・ウォークはエクササイズとしての効果があることから、
今、全世界でブームになっています。

ノルディック・ウォーク編

(4)いくつになっても歩ける身体にするために必要なこと

ノルディック・ウォーク画像

さまざまな研究発表を見ると、認知症の予防のためには、ウォーキングなどの低強度の運動が最適であるという報告が多くなされています。

しかし、加齢とともに歩行能力は衰えていき、また膝などに障害を覚える人も少なくありません。
その結果、車椅子が必要となり、歩く機会が減ってしまうため、さらに認知症が進んでしまう可能性が高くなります。

しかし、そういった方々であっても、ノルディック・ウォークであれば、歩くことは可能です。
さらに、単にウォーキングする以上の負荷を自然に受けるので、全身の有酸素西運動としてウォーキングより効果が期待できます。実際、これまで認知症を患ってらっしゃる高齢者の方にノルディック・ウォークをしてもらったことがあります。
認知症の人は、昔のことはよく覚えているけれど、最近のことは、すぐに忘れてしまうはずなのに、ノルディック・ウォークをしたことは忘れなかったということありました。
これは、歩くという行為が、人間に本来、備わっているものであり、それを自然にノルディック・ウォークが蘇らせたから、忘れなかったのだと推測できます。

こうした経験を踏まえて、本来は子ども時代にノルディック・ウォークを経験させて、身体が大きくなったり出来上がる前に正しい姿勢や歩き方を覚えておいてもらうことの大切さにも気が付きました。

子ども時代に身体で覚えたことは、いくつになっても忘れません。
ですから、100歳になっても歩くことができるようになるためにも、子ども時代に、是非、ノルディック・ウォークを体験してもらえたらと思います。

薬以外に認知症の予防や改善に希望を持たせるものとして、心身のリハビリテーションを実現するノルディック・ウォークに、是非、チャレンジしてみてください。

ノルディック・ウォーク画像
西宮生涯学習大学(2011/1/28)

(詳しい問い合わせ先:一般社団法人ウエルネスネットワーク、TEL:078-855-6359)

ノルディック・ウォーク編 ― リハビリテーションのやり方 ―

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監修

柳本 有二 氏

柳本 有二 氏

<医学博士>
神戸常盤大学
保健科学部
看護学科教授 

<略歴>
・東京学芸大学大学院
 教育学修士(1983年修了)
・名古屋大学医学研究科
 医学博士取得(1999年)
・東京学芸大学教育学部附属
 世田谷小学校教諭
・兵庫大学健康科学部教授
<専門分野>
運動生理学,健康科学,子供の健康づくり 他
<その他>
一般社団法人ウエルネスネットワーク理事
日本テレビ「世界一受けたい授業」出演等