知っておきたい!対処方法~ノルディック・ウォーク編~

リハビリテーションのやり方

ノルディック・ウォークはエクササイズとしての効果があることから、
今、全世界でブームになっています。

ノルディック・ウォーク編

(1)高齢者の機能回復やリハビリテーションにも有用

人類の進化画像

「ノルディック・ウォーク」の利点の1つが、例え、足腰が弱っている高齢者であっても、2本のポールを持って四足歩行になるため、再び歩くことができ、しかも姿勢が正しくなって、前を見て歩けるようになる点です。

特に、歩行には杖が必要な人や車椅子に頼る必要がある人、また、術後などのリハビリテーション中の人などが、もういちどしっかりと歩くことができるようになる、いわゆる歩行回復の支援に役立つ点が、1本の杖を使う場合とは根本的に違っています。

人にとって『歩くこと』は自然なことです、それだけに、自分の意志で、自分の足を使って歩くということ自体が喜びになると感じている人は、世の中にたくさんいます。
そういう潜在的な願いに応えるのもリハビリテーションになります。

ちなみに、杖による歩行は、欠けている機能を一時的に補うものです。
杖は、体重を支えたりする役割は果たせますが、歩行を再生させる機能はありません。
そういった意味でノルディック・ウォークは歩くことを再生するエクササイであり、再現性のある科学ということから、リハビリテーションにも有効なわけです。

ノルディック・ウォークのリハビリテーションの有効利用としては、例えば、プロのアスリートが足を痛めたりした際などにも適しています。
足への負担を軽減しながらも、歩くことで筋力を増強させることができるからです。

実際に、過去には、いろいろなアスリートの方のリハビリテーションに対して、ノルディック・ウォークが有効性だったという報告もあります。

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ノルディック・ウォーク編 ― リハビリテーションのやり方 ―

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監修

柳本 有二 氏

柳本 有二 氏

<医学博士>
神戸常盤大学
保健科学部
看護学科教授 

<略歴>
・東京学芸大学大学院
 教育学修士(1983年修了)
・名古屋大学医学研究科
 医学博士取得(1999年)
・東京学芸大学教育学部附属
 世田谷小学校教諭
・兵庫大学健康科学部教授
<専門分野>
運動生理学,健康科学,子供の健康づくり 他
<その他>
一般社団法人ウエルネスネットワーク理事
日本テレビ「世界一受けたい授業」出演等