知っておきたい!対処方法~ノルディック・ウォーク編~

ノルディック・ウォークのリハビリテーション

ノルディック・ウォークはエクササイズとしての効果があることから、
今、全世界でブームになっています。

ノルディック・ウォーク編

(4)まずストックを使って歩いてみる(その2)

ノルディック・ウォーク画像

ストックを上手く扱えるようになったら、実際にストックを利用して歩いてみます。
出した前足の横にストックを突いて押しながら、後ろの手と足を前に移動させてみてください。
その一歩で、腕がしっかり引かれることが分かると思います。

そして、次は、踏み出した足と後ろ足との間にストックを突いてみます。この時、ストックに少し力を入れて前に押し出す感じで歩いてみます。
すると腕に負担がかかるのが実感できるはずです。
つまり、それだけ運動量が増えていて、運動強度も高くなっているわけです。

ノルディック・ウォーク画像
足のけり出し,骨盤を回旋させ,上肢は逆方向へ回旋し,前方へ大きく移動する

次は、後ろ足の辺りにストックを突いてみてください。
この形は、より強くストックを突くことになり、かなり推進力が得られます。
その結果、自然と足が速く動くようになり、やがて走る速度近くまで上がります。
当然、その時は、さらに運動強度は高くなっています。

そして、坂などの上りと下りですが、勾配によって若干異なるものの、上り坂の時は、ストックは少し短めにします。
それを少し前方に突いて、そこに体重を乗せるようにして歩きます。
その際、身体が後ろに傾かないように注意してください。

 一方、下り坂の場合は、逆にストックは少し長めにします。それを、踏み出した足の踵当たりに突きます。
この場合は、上りとは逆に、意識して身体を後ろに傾け、体重を後方に残しながら歩くようにしてください。
先に足を出してからストックを突いても安全です、なお、歩幅は少し狭くします。

こうした運動の後は、ストックを使った肩関節と胸、そして腹筋のストレッチをします。
ストックを握ることで、それぞれの筋肉が伸びていることが実感できるので、何も持たないでやるよりも効率よく身体を伸ばすことができるはずです。

これらの一連の動きがスムーズにできるようになれば、いよいよ実践を始めることになります。

ノルディック・ウォーク編 ― ノルディック・ウォークのリハビリテーション ―

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監修

柳本 有二 氏

柳本 有二 氏

<医学博士>
神戸常盤大学
保健科学部
看護学科教授 

<略歴>
・東京学芸大学大学院
 教育学修士(1983年修了)
・名古屋大学医学研究科
 医学博士取得(1999年)
・東京学芸大学教育学部附属
 世田谷小学校教諭
・兵庫大学健康科学部教授
<専門分野>
運動生理学,健康科学,子供の健康づくり 他
<その他>
一般社団法人ウエルネスネットワーク理事
日本テレビ「世界一受けたい授業」出演等