知っておきたい!対処方法~呼吸器のリハビリテーション編~

どのようなリハビリテーションを行うのか

「呼吸器系疾患」は、その名の通り、対象となる部位が多いため、
多様な症状が見られるのが特徴になっています。

呼吸器のリハビリテーション編

(1)包括的呼吸リハビリテーション

呼吸リハビリテーションは、最初に自分自身の病気の状態を正確に知ることからはじまります。
そして、現在、飲んでいる薬や日々の食生活、そして過去も含めた喫煙の有無などについても詳しく調査して考えられます。
ただし、呼吸器系に疾患がある人ならば全てが対象になるわけではなく、日本呼吸管理学会および日本呼吸器学会では、リハビリテーションを行う患者の選択の基準を次のように定めています。

・症状のある慢性呼吸器疾患
・標準的治療により病態が安定している
・呼吸器疾患による機能的制限がある
・呼吸リハビリテーションの施行を妨げる因子や不安定な合併症がない
・患者自身に積極的な意志があること 他

こうした基準をクリアして、実際に行う包括的呼吸リハビリテーションの具体的なプログラムは、下記のようになります。

■疾患に関して
・肺の構造や機能
・各自固有の呼吸器疾患について解説と説明
■禁煙指導および環境因子の改善
・喫煙の健康障害についての理解(受動喫煙含む)
・職業的粉塵暴露の回避と予防策
■薬物療法に関して
・処方された薬剤の作用と副作用
・服用・吸入の方法や回数、時間に関する知識
■感染予防の指導
・呼吸器感染予防の意義について
・ワクチン接種について
■各自の生活に合わせた動作の工夫(エネルギー節約や日常作業の単純化など)
・歩行や洗面、排泄、入浴などの生活動作について
■栄養指導
・栄養の必要性と注意点
・食事方法や時期についての工夫

手術療法

■在宅酸素療法や在宅人工呼吸療法の指導(必要な場合)
■疾患の自己管理
■心理面の援助
・不安やパニックへの対処法
・ストレス管理の仕方
・旅行や娯楽について
■社会福祉サービスの利用


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監修

圓尾 圭史 氏

圓尾 圭史 氏

<整形外科医>
兵庫医科大学
整形外科 助教

<略歴>
・兵庫医大卒業  同大学整形外科入局
・兵庫医科大学 大学院卒業(2006年卒業)
・宝塚市立病院
・兵庫医科大学助教
・サンフランシスコカリフォルニア大学(UCSF)
クリニカルリサーチフェロー
・兵庫医科大学助教