一般的な半月板の手術は関節鏡下部分切除術が中心となると思います。
膝に1cm弱の切開(関節鏡を入れる為)と、もう一つ半月板を切除する為の道具を挿入する1cm弱の切開を行い、損傷した半月板を取り除きます。この方法により術後1日目に退院で
きます。
術後早期は疼痛、水腫がなければ徐々に荷重量を増やしていくことができます。
トレーニングでは非荷重でのトレーニングを中心として、可動域運動では関節内のストレスを考慮しながら、下腿の内旋もしくは外旋での膝関節運動を行い可動域、筋機能の改善を図ります。
また荷重位でのトレーニング前に寝たまま足を壁に押しつけ、力を入れるトレーニングなど練習する場合もあります。
その後炎症や水腫の様子を見ながら、術後2週間以降から荷重位でのトレーニング、4週以降にジョグを開始、6週以降にジャンプ動作、2か月以降にスポーツ復帰が可能となります。
円板状半月板の部分切除後は荷重位のトレーニングを遅らせ、スポーツ復帰も3ヶ月以降となります。
このほか将来的に変形性膝関節症にならないよう脚の使い方が悪くないか、関節の配列を考慮し学習していく必要性もあります。
あくまで一般的な流れなので、主治医、リハビリ担当と確認しながら治療をしていくことをお勧め致します。
回答日時:2012/10/05 15:16
山崎敦
理学療法士
医療法人社団 誠馨会 総泉病院リハビリテーション部
医療法人社団 誠馨会 総泉病院リハビリテーション部に在籍しています。