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重度の心臓疾患への影響

80代女性患者の家族です。大腿骨骨折判明後,循環器医師から手術の高リスクを指摘されましたが,本人に意思確認のうえ施術しました。整形の執刀医からは術中に体調変化はなかったと説明があり,術後は内科で心不全等の状況を観察しているところです。せん妄は見られますが日々回復しているようです。手術前に一定の説明を受け術後についても理解はしたつもりですが,今後の生活を考えると不安で一杯です。当然,予後には個人差がありますので,ご回答いただきにくい質問とは思いますが,同様の症例などから,期待できる日常復帰のイメージをご教示いただければ幸いです。

質問者:swallows さん 80代 女性 2016/01/13 11:34 【カテゴリー:骨折

1件の回答があります。
回答者

伊藤淳

医師

大腿骨骨折については、手術せざるを得ない骨折とご理解いただくと良いと思います。
手術法は骨折の仕方によりいく通りかありますが、特殊なものではありませんので、通常、執刀医の良否により、生命予後にと歩行回復に関する予後に大きな差はないとお考え下さい。生命予後に関しては、心疾患、脳血管疾患、肺疾患に加え認知症は、マイナスの因子となります。歩行の回復については、前記の項目に加え、受傷前の歩行能力(杖歩行程度は可能であったかなど)、受傷前に排泄、排尿が自立していたかなどは回復に影響します。また、術後数日につかまり立ちが安定している人は、まずまずの歩行回復が得られると予測しています。また、手術後2週目で、歩行器により短距離でも歩行ができていれば、自宅復帰し、屋内歩行の生活は可能と考えています。一方、2週程度で、歩行器歩行できない場合、実用的な歩行はあまり期待しない方がよいと考えています。参考になれば幸いです。

回答日時:2016/01/14 21:00

伊藤淳 医師 相模大野駅前タワー整形外科・リウマチ科

役職:院長
痛みは患者様が一番辛いこと。当院では、痛みを取るために速やかな診断を行います。また「疾患を診る以上に患者様の暮らしを見る」ことを心がけています。
地域の一員として暮らしの中に根ざした治療を目指しています。


質問者

丁寧なご回答ありがとうございました。術後の心臓疾患の憎悪はみられず,想定された中では最も良好な状態かと思います。車椅子への離床もできましたので,少しでも上のレベルに回復できるよう意欲喚起していきます。

コメント日時:2016/01/18 12:52

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