回答有り
印刷
  • mixiチェック

運動性構音障害の回復に関して

脳梗塞を発症し3年が経ちます。軽い構音障害の後遺症が残っています。軽いのですが、仕事には影響しています。固定電話恐怖症です。知らない方からの電話に出られません。独り言や後遺症の事を理解してくれている人との会話は、まあまあ上手くしゃべれるのですが、会った事の無い人&自分の後遺症の事を知らない方と電話で会話が出来ません。
そこで一年程前から「波動療法」なる治療を2週間に1度受けています。このクリニックでは無いのですが、同じ機械を使っています。
http://blue-clinic-aoyama.com/?p=2572

テレビ番組で、壊死した神経細胞自体は復活しないが、リハビリ等により、壊死した部分の周りの神経が代わりに失われた機能を生み出してくる。というような話を聞き、信じるしか無いという思いで、波動療法を試している状況です。1年経ち、ぶっちゃけ変化があるのかどうか?分かりません。体調が良い日は良いのですが、睡眠不足・疲れ・緊張時には、カタコトになってしまいます。
この機械が構音障害に有効なのか?リハビリのプロの方のご意見を伺いたいのです。よろしくお願いいたします。

質問者:derasan さん 50代 男性 2014/12/11 21:37 【カテゴリー:脳卒中

1件の回答があります。
回答者

山崎敦

理学療法士

テレビで見たものは「脳の可塑性」と言われているものです。現在の脳梗塞に対するリハビリテーションはこの考え方が主流となっています。脳の可塑性は個体の外界からの様々な刺激が感覚入力(視覚や聴覚,味覚,触覚,痛覚)として脳シナプスに伝えられ、それに応じ運動や行動のフィードバックとしてももたされます。そしてシナプスへの刺激は外界からばかりでなく,思考や感情などの脳内活動によってももたらされます。
つまり静的な環境では十分に脳の可塑性は促通されないのです。
波動療法はよくわかりませんが、細胞レベルを良い状態にして脳の可塑性を促しやすい状態にするのはよろしいかと思います。しかし先に述べた感覚入力・フィードバックなどの脳内活動に働きかけることをしなければ意味がないと思います。
言語に対するリハビリテーションは言語聴覚療法士が専門に行っています。
機能回復だけでなく、残された機能の活用により日常の生活でお困りな対処方法をアドバイスしていただけると思います。

【下記の追加のご質問にお答えします】
簡単に申し上げますと、外界からの刺激を脳に伝える経路をINとすると、脳内活動によって表出される経路をOUTとします。例えるなら物を待ちあげようとして、その質や重さを感じて脳に伝える経路をIN、重いからもっと力入れるという判断を脳内でされ、さらに力をいれて持ち上げる経路までをOUT。と例えることができます。
つまり私たちの活動はこの連続であり、脳の可塑性はこうした一連のINとOUTの経路を促通することによって強化されると思います。

回答日時:2014/12/22 12:19

山崎敦 理学療法士 医療法人社団 誠馨会 総泉病院リハビリテーション部

医療法人社団 誠馨会 総泉病院リハビリテーション部に在籍しています。


質問者

ご回答に感謝致します。「シナプスへの刺激は外界からばかりでなく,思考や感情などの脳内活動によってももたらされます」という意味をもう少し具体的な例を挙げてご説明頂けれると幸いです。宜しくお願い致します。

コメント日時:2014/12/24 20:25

コメント一覧 この回答にコメントする

よく見られている質問

リハビリ Q&A回答者 募集

私たちがお答えします!